作詩:片岡繁男 作曲:團伊玖磨
この山河…伊万里よ
ふるさとに 光は溢れ
ひとびとの歌声 あふれ
大地の恵み ゆたかに享けて
咲ききそう つつじの赤絵
ふりそそぐ光を浴びて
のびやかに明日をゆびさし
槙の木の 天へと向う
この花のこころのように
この木々の生命のように
美しく のびやかに
伊万里 伊万里
ふるさとの 光が… 歌が…
海原と輝きかわし
はてしなき天へ ひろがる
この曲は1979年、竹内市長の発案により伊万里市制25周年を記念して作られました。
作曲の團伊玖磨先生は片岡繁男先生の詩について「これほど郷土を愛し、選ばれた言葉の詩はなく、感動の中に曲ができた。伊万里という音感自体がすばらしく、土の情感の中に歴史を、天(そら)への理智の中に発展を余すことなく表した積りで、自信を持って伊万里市民に送りたい。」と語られたそうです。
交響詩伊万里はLP盤でレコード化をされました。(2千枚限定)
収録は同年9月5日、福岡県勤労青少年文化センター大ホールにおいて團先生の指揮のもと、九州交響楽団、久留米合唱団の演奏により行われています。
初演は同年11月3日、市制施行25周年記念式典に引き続き、交響詩伊万里の制作発表会として石橋義也先生の指揮と九州交響楽団、そして特別に編成された伊万里市混声合唱団によりお披露目されました。
翌年(1980年)11月8日には交響詩伊万里の誕生1周年を記念し、團先生の指揮による九州交響楽団演奏会が市民会館で開催されました。(共演は伊万里市混声合唱団)
團先生は前年の制作発表会には都合により出演が叶いませんでしたが、後日、1周年記念の演奏会が計画された際「ぜひ、私にタクトを振らせてほしい」と申し出をされ、作曲者本人の指揮による演奏会が実現しました。
その後も市民の大切な宝物として歌い継がれ、最近では2013年、第22回伊万里市民音楽祭の特別企画として123名からなる大合唱団が声高らかに歌い上げました。