作詩:片岡繁男 作曲:池田松洋
1.「はなびら白く」
はなびら白く 川面に散り
しばし たゆたい きらめき
やがて しずかに流れゆく
あゝ この花は
かしこなるふるさと
産土神のまがきに
しらじら咲ける からたちの花
ひとり旅ゆく わたしのむねに
木兎がしきりに鳴き 青い森かげ
川面にきらめき
散るは おもいで
散るは おもいで
2.「ふるさとよ」
わたしのおもいでは
いつもここに帰る
ひとを愛することを
山河をあがめることを
はじめてわたしに
おしえてくれた
わたしのふるさと
ふるさとよ ふるさとよ
七連の詩からなる交声曲「伊万里」は1980年に愛郷の詩人、片岡繁男先生と伊万里高校出身の作曲家、池田松洋先生によって誕生しました。
初演は同年5月11日、市民会館ホールにおいて、片岡・池田両先生のご臨席のもと、伊万里合唱団や伊万里高校生など約100人の合唱団によって行われています。
2007年にはJR伊万里駅前広場に交声曲「伊万里」の中の1曲「ふるさとよ」の歌碑が建立され、伊万里駅に降り立つ人々を優しく出迎えてくれます。
交響詩「伊万里」、叙事詩・交響組曲「伊万里讃歌」とともに不朽の名作として多くの市民に歌い継がれ、親しまれている作品です。