友人のお父様がお亡くなりになりました。今世を立派に務め、帰られたと思います。私が彼のお父さんに会ったのは、入団前の定期演奏会のお手伝いをしたときです。優しい笑顔をお持ちで優しいオーラをまとっていました。戦前・戦中・戦後の苦しい情勢の中を精一杯生き、現在の日本の礎を築いていただいた世代です。
こんな話があります。一休宗純がある人から「めでたい事を書いてくれ」と頼まれ「親死に 子死に 孫死に」と書いたところ、激怒されたそうです。「何がめでたいことか?」と尋ねるとこんな言葉が返ってきました。「大切な人に先立たれるのは悲しいことである。だが、それが生まれた順番通りであるならそれは自然であり、むしろ幸せなことなのである。」 私が葬儀の際に必ず思い浮かぶ言葉です。
歌詞を引用し私自身と彼のお父さんに伝えたいと思います。「さよならじゃない 名も知らない遠い場所へ 離れたとしても 記憶の中の温もりを ずっとずっと忘れないよ」
御縁をありがとうございました。合掌 (ベース杉本)
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