このところ空いた時間を利用して文庫本を読むようになりました。最近のマイブームは松本清張です。作家デビューは遅咲きの41歳ですが82歳で亡くなるまでのおよそ40年間に書いた作品数は1,000本以上。「ゼロの焦点」や「砂の器」「黒革の手帳」などは有名ですね。映画化された著書は36本、そして500本以上がドラマ化され、戦後日本文学界の巨人と評されるのも納得です。
その中の1冊、昭和32年から33年にかけて雑誌の連載という形で発表された「点と線」は自身初の長編推理小説であり、社会派推理小説の原点と言われています。
書かれたのは今から65年前なので新幹線もない時代。長距離移動は特急、青函連絡船も作中には出てきます。どこでも自由にタバコが吸えるのも隔世の感がありますが、現代人が読んでもどんどん引き込まれていく十分に面白い作品です。
奥様が佐賀県出身ということも親近感を覚えます。命日は8月4日、ちょうど没後30年を迎えた松本清張先生の話題でした。(管理人)
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