職場の花壇の片隅に鶏頭が鮮やかな赤色の花を咲かせています。ニワトリのトサカに色や形が似ていることからその名が付けられたようです。
鶏頭と言えば思い浮かぶのが正岡子規が詠んだ「鶏頭の十四五本もありぬべし」。現代語訳は「鶏頭が十四、五本ほどあるに違いないだろう」となります。
一見、この句のどこが良いいのか?と思ってしましますが、詠まれた背景を知ると受け止め方が変わってきます。
病に伏せていた子規は庭に咲く鶏頭を見に行くこともできないため、その様子を想像しつつ、天に向かって伸びる鶏頭の生命力と自分の残された時間を対比して詠んだ句であると言われています。
職場の鶏頭はまだ10本ほど。風に乗って種が運ばれてきて自生したとのこと。来年はさらに増えているかもしれません。元気を与えてくれる花たちに感謝。(管理人)
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