9月に入ると、肌に当たる風も少し冷たくなり、ふと空を見上げるとうろこ雲が広がっていました。そろそろ秋がやってきたようです。
秋の果物の梨は、伊万里の特産品のひとつ。店頭に並ぶ品種はすでに「幸水」が終わり、「豊水」の時期を迎えています。食べるとみずみずしく、爽やかな甘さが口の中いっぱいにひろがる、人気の品種です。
私は学生時代を島根県で過ごしましたが、山陰地方では梨というと「二十世紀」。二十世紀は豊水のような茶色い梨ではなく、薄い緑色をしています。当初、グリーンの梨を見慣れていなかった私は、「まだ熟してない梨なんだろうか?」とスーパーの青果売り場で不思議に思っていました。梨の季節になるとそのことを懐かしく思い出し、二十世紀を食べたくなりますが、こちらでは残念ながらあまり見かけません。この秋はぜひ、二十世紀に巡り会えたらいいなあと思います。(指揮者N)
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