伊万里合唱団ソプラノのMさんがオペラプラザ長崎結成30周年記念公演、オペラ・高山右近 至福の王者 - 剣か愛か - に出演されるということで、長崎県波佐見町に行ってきました。高山右近は信仰を貫いたキリシタン大名です。
会場は「波佐見講堂」。「えっ、講堂?」と最初にチラシを頂いたときは疑問に思いましたが、やがて、自分の無知を知ることになります。
1937年(昭和12年)、波佐見尋常高等小学校の講堂兼公会堂として建てられたこちらの建物、和の要素を取り入れたヨーロッパ中世ロマネスク様式を思わせる堂々たる存在感に圧倒されました。戦災に遭わず、小学校移転後に取り壊されなかったことは奇跡だと言えるでしょう。
そして、音楽専用ホールにも引けを取らない素晴らしい音響空間であることが二つ目の奇跡です。あるプロの楽器奏者が「奇跡の講堂」と表現されていたことも納得できます。
オペラのクライマックスでは、この講堂のシンボルでもある、ステージ奥のギリシャ神殿風の装飾を見事に活用し、唸るほかありません。高い芸術性、音楽性に触れることができ、充実した一日でした。(管理人)
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