今日のタイトルは「かすみはじめてたなびく」と読みます。
日本の1年は四季、十二の月、立春に始まる二十四節気と区分され、さらに細かく分かれて七十二候で表されます。七十二候では2月23日から27日頃を「霞始靆」と呼び、霞が遠くにたなびく、春の初めの頃とされています。まだまだ寒さも残りますが、もうそんな季節なんですね。
さて、「霞」というのは明るいうちに見られるもので、これが夜になると「朧(おぼろ)」と名を変えるのだそうです。ちょうど、唱歌の『朧月夜』に歌われる光景です。また、春は霞と呼ぶものが秋には「霧」と呼ばれます。季節や気象を表す言葉の中に、日本人の感性の細やかさをあらためて感じます。(指揮者N)
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