ヘルベルト・フォン・カラヤン。その名前を聞けば、クラシック音楽の愛好家はもちろん、さほど興味のないひとでも「ああ、指揮者の…」という反応が返ってくるでしょう。ベルリン・フィルやウィーン・フィルを率い、世界の有名オーケストラと共演し、「帝王」と呼ばれ、20世紀の名指揮者の中でも群を抜いて有名なマエストロです。
さて、4月5日は帝王カラヤンの誕生日です。1908年の生まれですから、今年で生誕119年。81歳で亡くなりましたが、最後まで現役指揮者であり続けた人です。常に黒い服を身につけ、身のこなしもスマートで、目を閉じて指揮棒を振る姿は「指揮者とはカッコいいものだ」という印象を強く世間に与えました。
私も年に数回、お客様の前で指揮をする機会があります。ステージに出て指揮台に立ち、背中にお客様の視線を感じると、私はいまだに背中に緊張感が走り、とてもスマートに振る舞うような余裕はありません。巷にはカッコよくない「迷指揮者」もいるものだとご理解の上、どうぞ6月の伊万里合唱団の定期演奏会にお越しくださいませ。(指揮者N)
コメントをお書きください