2月1日・2日の二日間、西日本新聞に「歌オラショ 生月島から 映画『沈黙』に寄せて」という記事が掲載されました。
最近『沈黙 -サイレンス-』という映画が公開されています。ハリウッド映画ですが、原作は遠藤周作の小説。江戸時代の長崎を舞台に、キリスト教が厳しく弾圧される中での信仰と人々の苦悩を描いた物語です。私は原作を読んだことがあり、この記事が目に留まりました。
“オラショ”とは「かくれキリシタン」に歌い継がれた祈りの歌です。「ぐるりよーざ」と呼ばれるものなど、ラテン語の聖歌が日本語のようにも聞こえる歌に変化し、長崎県生月島で今日まで守られています。記事を読むうちに、学生の頃に歌った合唱曲『西海の恋歌』(湯山昭 作曲)が、“おらしょ”や“さんじゅあん”といった、かくれキリシタンの歴史を物語る歌詩だったことを思い出しました。
生月島には、生月町博物館「島の館」があり、かくれキリシタンの歴史や“おらしょ”について知ることができます。私もそのうち足を運んでみたいと思います。(指揮者N)
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