佐賀県立美術館で開催中の『池田学展 The Pen』。佐賀県多久市出身の画家・池田学氏の作品展です。その作品は、とにかく“緻密”。隅々まで細い線で描き込まれた絵は、人間業とは思えないほど。どこから着想するのか、過去に見たことのないような作品の数々に、言葉では表現し尽くせない衝撃を受けました。
「今までにないくらい、たくさんの人が来ていた」とは先に見に行った知人たちの言葉でしたが、私が足を運んだ日もまったくその通りでした。しかも、池田氏が作品についてお話しされる「アーティスト・トーク」に行き当たったため、展示室内は池田氏の登場を待つ人たちで身動きもできない状態。そんな中、「スゴいなあ…」と呟く声に振り返ると、私のすぐ後ろを通るご本人が…。ちょっとラッキーでした。「興亡史」という作品について、製作過程やテーマについてのお話を聞き、124点の出品作品をじっくりと見学し、「天才、ってこういう人なんだろうな」と思いながら会場を後にしました。今後、ますますの活躍が期待される芸術家です。会期は3月20日(月・祝)まで。詳しくは佐賀県立博物館・美術館のホームページをご覧ください。(指揮者N)
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