幼かった頃、絵本で見るサンタクロースは煙突から家の中に入り、眠っている子どもたちの枕元にそっとプレゼントを置いていました。
ですが、私の家には煙突がありません。「サンタさんはどこから来るの?」「おうちには煙突がないから、来てくれないかも!」心配になった私が母に訊ねると、母は「お風呂の窓から入って来るから大丈夫!」と言いました。以来数年間、クリスマスイブの夜、私は寝る前にお風呂の窓の鍵が開いていることを確かめていました。
今となっては笑い話ですが、サンタクロースの起源は、聖ニコラオスが貧しい家の窓から金貨を投げ込んだことだそうですから、母の答えは「当たらずとも遠からず」というところだったようです。
今夜はサンタさんが来てくれるといいなあ…。(指揮者N)
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