以前、このブログでコンクールにちょっと触れましたので、思い出した話をひとつ。
ご存じの方も多いと思いますが、合唱や吹奏楽のコンクールでは、「ダメ金」という言葉を聞くことがあります。
コンクールの成績には金・銀・銅の各賞があり、金賞もひとつではなく複数の団体が受賞することがあります。ただし、金賞の団体がすべて、その先の大会に進めるわけではありません。金賞だけど次の大会の出場権はもらえなかった、という場合の金賞のことを「ダメ金」と呼びます。例えば、九州大会では金賞だけど、全国大会の出場枠には入れなかった、ということです。
私も大学の合唱団にいた頃、「ダメ金」で全国大会に進めなかった経験があります。金賞で一度喜んでいるだけに、その落胆は大きいものです。
コンクールの会場は、最後までこんな緊張感に包まれ、悲喜こもごもにあふれているのです。今はそれも、懐かしい思い出です。(指揮者N)
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