今回は3曲目の「いわし」をご紹介します。
鰯が登場する詩では、金子みすゞさんの「大漁」が有名ですね。「大漁」で描かれるのは海中の大群の鰯ですが、星野富弘さんの「いわし」に出てくるのは2匹。それも、お昼ご飯のおかずに食べられようとしている鰯なんです。
食事を口に運んでもらう作者、皿の上の干した鰯、それを食べさせようとしている母親、みんな「大きく口が開いている」という微笑ましくユーモラスな昼食の光景を、タンゴのリズムに乗せて歌い上げる曲です。
「いわし」は詩画集『鈴の鳴る道』に掲載されています。(指揮者N)
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