今年の定期演奏会では、詩人の星野富弘さんの詩による合唱組曲『母の手』を歌います。星野さんは事故で手足の自由を失った後、口に絵筆をくわえて絵や詩を描き、現在も創作活動を続けておられます。
組曲の1曲目は「たんぽぽ」です。たんぽぽの綿毛が、一粒の種を運んで空を飛んで行く様子を描いた詩です。一粒の種、つまり命の尊さや、自由に飛べることへの憧れが込められています。優しくあたたかい言葉の中に、少しだけ悲しさが見え隠れする曲です。
「たんぽぽ」の絵と詩は、星野さんの詩画集『鈴の鳴る道』に掲載されています。(指揮者N)
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