伊万里の交通・運輸
1.鉄道
2.バス
3.高速道路
4.伊万里湾大橋
5.伊万里港
鉄道網はJR九州の筑肥線と松浦鉄道(MR)の西九州線が通勤・通学の足として利用されています。
伊万里駅は2002年の新築の際に、道路を挟んでJRが使用する東駅舎とMRが使用する西駅舎に分かれました。
乗り換えを行う乗客はエレベーターで2階へ上がり、ペデストリアンデッキを渡ることで、スムーズな移動ができるよう工夫をされています。
《昭和バス》
本社は佐賀県唐津市。伊万里市内では武雄方面の路線バスのほか、伊万里・福岡間を走る高速バス「いまり号」を運行されています。
平成25年には車体に伊万里焼や伊万里牛などの特産品を描いたラッピングバスが登場し、「走る広告塔」として福岡都市圏からの観光客の増加が期待されています。
《西肥バス》
長崎県佐世保市に本社を置き、長崎県北部と佐賀県北西部を中心に営業路線を持つ事業者です。伊万里市内では13路線を展開し、鉄道と並び市民の足として重要な役割を果たしています。
《市内循環「いまりんバス」》
伊万里駅前を発着点とし、市街地にある39箇所のバス停を約40分かけて循環する路線バスです。
料金は気軽に利用できるよう「1コイン」(中学生以上100円、小学生50円)に設定されています。
長年にわたり整備が進められてきた西九州道自動車道路ですが、平成27年2月に南波多谷口ICが開通し、伊万里市民の悲願であった高速道路網が現実のものとなりました。
これにより伊万里市街地から福岡市の中心部まで約70分で到着することができ、しかも、福岡県の糸島市までは無料区間であることも利便性の向上に役立っています。
*唐津伊万里道路は平成30年3月31日に伊万里東府招ICまで延伸。
*伊万里松浦道路は平成30年12月15日に久原IC(伊万里市山代町)から松浦IC(松浦市志佐町)まで開通。
伊万里湾により東西に分断されていた港湾・物流機能を結ぶ「伊万里湾大橋」が平成15年に完成し、地域のシンボルとして市民に親しまれています。
全長761m、海面からの高さ20mのアーチ橋は九州一の規模です。
この伊万里湾大橋の完成によって、松浦市や平戸市など長崎県北部地域の住民の方が福岡方面に移動する際の時間も大幅に短縮されました。
古くは伊万里焼の積み出し港、昭和の初期から30年代までは石炭の積み出し港として栄えた伊万里港はその後、工業開発の拠点として位置付けられ、公共ふ頭の整備が進められました。
近年では国から平成22年の重点港湾及び平成23年の日本海側拠点港(国際海上コンテナ拠点港)の指定を受けており、現在は七ツ島地区において4つの国際コンテナ定期航路を開設しています。
釜山、大連、上海などと至近距離にある特性を生かして、九州屈指の国際貿易港としてさらなる発展が期待されています。