2億年前からほとんど姿を変えていない「生きている化石」カブトガニ。
国内では生息地や個体数の減少により「絶滅危惧Ⅰ類」に指定されている希少生物です。
伊万里駅より車で10分ほどの場所にある多々良海岸は毎年産卵期(6~8月)になると400~500のカブトガニがつがいで訪れる日本最大級の生息・繁殖地となっています(平成27年に国の天然記念物に指定)。
大潮のあと約1週間は産卵を間近で見ることができることから、この時期の多々良海岸は毎年多くの方が訪れる場所となっています。
海岸沿いに建つ「カブトガニの館」(入館無料)では水槽の中の生きたカブトガニを観察できるほか、幼生の脱皮殻など学術資料が展示してあり、生態を詳しく学ぶことができます。
「伊万里湾からカブトガニが姿を消すときは、日本で絶滅をするとき」「伊万里湾はカブトガニ保護の最後の砦」と言われており、伊万里湾の環境と貴重な生物を守るため、海岸の清掃や幼生を育て放流するなど市民による地道な保護活動が続けられています。
《カブトガニ神社》
平成27年、カブトガニの館の一角に可愛いカブトガニ神社ができました。
カブトガニは片時も離れず常に夫婦で一緒にいることから夫婦円満、子孫繁栄にご利益があると言われています。
《カブトガニの館》
◇開館時間
7・8月‥9時から17時まで
9月~6月の平日‥10時から16時まで
〃 土日祝日‥ 9時から17時まで
◇休館日
7・8月‥なし
9月~6月‥①毎週月曜日(祝日の場合は翌日)②年末年始(12/29~1/3)
問合せ先:牧島コミュニティセンター(0955-22-5783)