作詩:犬塚 堯 作曲:田村 洋
第1章 序詩
第2章 岩陰の一万年
第3章 佐用姫猿笛
第4章 松浦党のうた
第5章 伊万里の焼物
第6章 こどもの府立
第7章 こどもとんてんとん
第8章 終詩
第8章「終詩」
伊万里 伊万里と呼んでごらん
ふるさと伊万里が 返事する
おお これが君のふるさと
君らの父祖を育てた くにだ
山々が並び 川は海へと
伊万里の湾が はららと ひかる
伊万里 伊万里と呼んでごらん
ふるさと伊万里が 返事する
おお 梨の真っ白な花
香りに虫が 羽音を立てる
ぶどうの房がたわわに実り
箱に入って遠くへでてゆく
~ 略 ~
伊万里 伊万里と 手を打って
みんなで渡ろう大橋を
次の世紀に かかる橋
君らの 君らの 大橋を
太古の昔から時代を下り、最終章は21世紀への希望の架け橋を渡る、壮大な絵巻物のような展開に、誰もが惹きこまれる屈指の名作です。
作詩の犬塚堯先生は大正13年、旧満州で生まれ、小学生の頃は両親の故郷である伊万里で過ごされています。
東京帝国大学法学部を卒業後、新聞社に身を置く傍ら、詩人の芥川賞と言われるH氏賞と日本詩壇最高の現代詩人賞を受賞されるなど大きな足跡を残されています。
伊万里讃歌は伊万里市が提唱した伊万里学(郷土学)のプロローグとして1992年に完成し、翌1993年3月には作詩・作曲者を招き「伊万里讃歌フェスティバル」が盛大に開催されました。なお、このイベントをきっかけとして生まれた市民音楽祭が現在まで続いています。
伊万里讃歌がNHK総合テレビ「所さん!大変ですよ」で紹介されました。→ こちら