伊万里合唱団は過去に福岡まで遠征をしたことがあります。
ときは2004年11月7日。第19回国民文化祭・ふくおか2004「水沼の里 酒と川の文化祭 in 城島」の一環として開催された 團伊玖磨記念 合唱組曲「筑後川」in城島への出演でした。
故團伊玖磨さんが1968年に作曲された合唱組曲「筑後川」は、源流から河口まで5章で構成されていることから、最上流の熊本県小国町から、河口の福岡県大川市まで流域の合唱団と全国の仲間達によって5年をかけて歌い継ぐという構想です。
2002年の小国公演を皮切りに翌年の福岡県吉井町(現うきは市)を経て第3回目が私たちが参加した三潴郡城島町(現久留米市)での演奏会になります。以後、4回目が佐賀県佐賀市、そして2006年の大川公演で締めくくりました。
城島町での演奏会は全体の参加者が約600名。遠くは宮城県や東京都などからの参加もありました。プログラムを第1部(午前の部)と第2部(午後の部)そして第3部(夕方の部)に分け、多くの団体がご当地の歌や團伊玖磨先生の作品を発表しました。
第2部でステージに立った伊万里合唱団(36名)は最初に鳥栖市民合唱団と一緒に「佐賀県民の歌」(團伊玖磨作曲)を披露し、続けて伊万里合唱団が単独で「交響詩伊万里」(團伊玖磨作曲)を歌いました。
最後は第2部で出場した総勢221名による大合唱団で合唱組曲「筑後川」を高らかに歌い上げて幕を下ろしました。
改めて音楽の力を実感するとともに、團伊玖磨作品を通して交流が深まった意義深い福岡遠征となりました。