「おじゃましま~す!サークラ部」とは市内で活動するサークルや団体の練習会場を伊万里ケーブルテレビのクルーが訪問し、実際に体験をしながら活動の様子を楽しく紹介するというコンセプトの番組です。平成15年以来14年ぶりに伊万里合唱団が取材を受けました。
◇放送日 2017年5月2日・4日・16日・18日
大野アナ:今回は定期演奏会に向け練習に励む伊万里合唱団の皆さんをご紹介します。
実はわたし学生時代、音楽を勉強していまして、しかも専攻は歌でした。
今回は体験コーナーで皆さんに混じって一緒に楽しく歌いたいと思います。 それでは行ってみましょう!
前団長へのインタビュー
大野:川原さん!伊万里合唱団の団長として今回もよろしくお願いします。
川原:団長は代わりましたが…。
大野:代わられたんですか!? 何年団長をされていたんですか?
川原:27年。団員の協力のおかげで何とか務まりました。
大野:おいくつですか?
川原:77才です。
大野:お元気ですね。
川原:ありがとうございます。
大野:27年間どういう思いで皆さんを率いてこられましたか?
川原:アマチュア合唱団ですからまず楽しく歌い、楽しく活動をする。歌うだけでは面白くないのでレクリエーションや飲み会をするとか。この前は花見をしました。みんなが楽しくないとアマチュア合唱団の資格はないと思っています。
大野:それは新しい団長さんにも引き継いでほしいですか?
川原:次の団長は十分素質がありますので、私以上に合唱団を楽しくしてくれると思っています。
代表インタビュー
大野:伊万里合唱団にはどういった方々が集まっているのか教えてください。
浜口:伊万里合唱団は昭和35年に創設されました。一番の長老は前団長の川原さんですね。まだ若いです。川原団長が1月に団長を退かれる際、私に指名があり団長になりました。前団長にはあと2~3年はやってもらいたかったなという気がします。団員は老若男女、色んな職業の方が集まっていらっしゃいます。主婦や公務員、会社員など色々ですね。
大野:年代も様々ですか?
浜口:そうですね。最近は(平均年齢が)少し上がっています。
大野:今回は定期演奏会の練習ということでお邪魔をしているんですが、この他にどのような活動をされているんですか?
浜口:病院の慰問。3月には西田病院に行ってまいりました。去年の敬老会には楽寿園にも行きましたね。大川内山の灯ろうまつりでは屋外で歌ったり、市民図書館で開催された少年少女合唱団の発表会のときにも一緒に歌いました。
大野:定期演奏会では色んな面白い企画もされていますよね。ガッチャマンとか。
浜口:そう。よくできた団員がおりまして助かっています。
浜口:定期演奏会は6月18日(日)に市民センターでありますのでどうぞお越しください。今年はいつもより曲数を減らして歌い込みをしっかりして臨みたいと思っています。その代わりにゲストとして唐津のニ胡奏者の西村美和さんという方に来ていただいて「ニ胡の調べ」というステージをひとつ持ってもらいますので楽しみにしてもらいたいと思っています。
大野:ニ胡というと中国の楽器ですね。
浜口:三味線のような形をした中国の楽器です。
大野:美しい音色でステージに華を添えてくれそうですね。
浜口:合唱団の歌声も美しいですがニ胡はさらに美しいと思います。思わず笑顔になると思います。ニ胡ニ胡(ニコニコ)と。
大野:ニコニコですね(笑)。そして、伊万里合唱団は今年県の芸術文化地域功労賞を受賞されましたね。
浜口:そうなんです。これは伊万里合唱団がこれまでずっと伊万里の文化の発展のためというのは大げさですけれども、少しは貢献したのかなということで頂きました。それもひとえに前団長の川原さんが創設当時からずっと在籍されて一生懸命団を引っ張ってこられたおかげだと思いますね。
大野:賞を受けたことで皆さんの気持ちも高まったりしたんじゃないですか?
浜口:高まりましたね。責任重大になりました。きちんと歌わなければ、しっかり練習しなければという自覚が芽生えてきたような気がします。
大野:定期演奏会がますます楽しみです。
浜口:今年は張り切っていますのでよろしくお願いします。
ピックアップ・インタビュー
大野:伊万里合唱団の指導をされている永田さんです。どのくらいされているんですか?
永田:18年目になります。
大野:ほかの団体の指揮もされてこられたんですか?
永田:女声合唱団を任されたこともありますし、小さいアンサンブル、少人数の混声合唱団の指導をしたこともあります。伊万里市内での指導がほとんどです。ピアノもやっていましたが、小学生から大学生まで合唱をやってきて、その中で学んできました。
大野:合唱は県内でされてきたんですか?
永田:高校生まではそうです。伊万里高校の音楽部(コーラス部)がありましたのでそこで歌っていました。大学は県外に出ていました。
大野:そういった経歴から指導をするようになったんですね。
永田:20年くらい前にここの合唱団に入りまして、そのあと18年前に皆さんの練習のお手伝いをする機会をいただいて、そこから今日まで続けさせていただいています。
大野:永田さんから見てこの合唱団はどんな合唱団ですか?
永田:年齢の幅や音楽の趣味も幅広く、色でいうとカラフル。ひとつにまとまったときは凄く光り輝く色を持った合唱団だと思っています。
大野:カラフルということは皆さん色んな個性があるんですね。
永田:職業もそうですし、年齢も20代から70代までということで、もちろん音楽の趣味もそれぞれに好きな歌が違いますし、他の趣味もアクティブな方もいればインドアの方もいらっしゃるし、ここで音楽というひとつのことをやっているほかは色んな面を持った方がたくさん集まっている合唱団ですね。
大野:そういった皆さんをまとめてひとつの歌を作る上で何か気を付けて指導をされていることはありますか?
永田:まずは緊張をしない。必要な緊張感もありますけれども練習では伸び伸びと歌えるように、なるべくその人その人の良さを引き出すよう考えています。歌についてはただ歌うだけではなくて、あくまで聴いてくださる方に自分たちの歌声、それから歌に込めた気持ちを届けるということを皆さんに自覚してもらいながら歌ってもらえたらと思って指導をしています。
大野:そんな歌声が聴ける演奏会を楽しみにしています。
自己主張
《ソプラノ・パート》
井手:歌って暮らせるというのは大変幸せなことだと思い、いつも楽しんで歌っております。
山内:第10回目の定演を聴いて感激し、入りました。それからずっと続けていますが、健康のためにも美容のためにも良いと思います。
川内:合唱団に入ってまだ1年半です。合唱団の演奏を聴き、是非その中で自分も一緒になって歌いたいと思ったのが入ったきっかけです。男性も女性も一緒になってコーラスをするのが楽しみです。
池田:混声合唱がしたくてこちらの合唱団に伺っています。定期演奏会に是非お越しください。
《アルト・パート》
田水:(自分が住んでいる地域は)伊万里ケーブルテレビは映らないんですけれども(笑)、伊万里で頑張って歌っています。
曽我:歳を取ってくると行くところが段々少なくなり、伊万里合唱団と市民図書館のいすの木合唱団の二つに行くのが本当に楽しみです。「枯れ木も山の賑わい」でございます。
徳久:歌うことが好きなんだなとこの頃すごく思います。図書館のコーラスもやっていますが、伊万里合唱団は混声なので男性の魅力的な声と合わせる楽しさというのがあります。
浜口:皆さんとワイワイ言いながら練習するのがとても楽しいので何とか続けています。メンバーも段々増えてきているんですけれども若いメンバーも欲しいので(大野)梨花ちゃんに入ってほしいなと思っています。定演もありますのでどうぞ皆さん聴きにいらしてください。
前田さ:伊万里合唱団に入団してまだ3年目です。歌っていると仕事の疲れも吹き飛ぶような気がします。車の中で定演の曲を聴きながら一生懸命歌詞を覚えています。今日はこちらに来る道中、大平山の麓でイノシシが飛び出してきて冷や冷やしました。でもやっぱりここに来るのはやめられません。イノシシにも負けずに頑張って歌い続けたいと思います。
前田た:皆さん定期演奏会、是非是非来てくださいね。よろしくお願いします。待ってまーす。
《テナー・パート》
川口:伊万里合唱団に入って5年になります。まだまだ新米で皆さんのお世話役として頑張っています。上手な合唱団ではありませんが、地域密着型の合唱団として皆さんに喜んでいただけるよう、これからも地道に頑張っていきますので変わらぬご支援をよろしくお願いします。
熊川:6月に定期演奏会があるので皆さま是非来てください。
《ベース・パート》
池田:いつまでも歳を考えないで若い人や同じ年代の人と楽しくコーラスを続けられたらいいなと思っています。
福塚:伊万里に移住してきてから6年になりますが、来たときからこの合唱団に入りました。今年に入り団員が3名増えました。今年は賞もいただきましたので、これからどんどん増えていくと思います。6月の第31回定期演奏会に向けて必死に練習しています。よろしくお願いします。
体験コーナー
ソプラノとアルトのパート練習に参加し「夢であいましょう」のソロを繰り返し練習する大野さん。
小さい頃は少年少女合唱団に所属し将来は音楽の先生を目指していました。社会人になってもサークルで歌を歌い続けています。
パート練習が終わり、全体合唱に臨みます。
1回目は遠慮がちに歌った大野さんに指揮者から自分が主役になった気持ちで歌うようアドバイスを受けました。
そして迎えた2回目の合唱。表情にも少し余裕が見えるようです。
もちろん、白黒TV時代のバラエティ番組「夢であいましょう」は年齢的に馴染みがないはずですが、さすがに学生時代、声楽を専攻しただけあり、音程は完璧で感情を込めた表現に変わっていきました。
終了後は団員から惜しみない拍手。プレッシャーの中、懸命に挑戦する姿は感動的でした。
大変お疲れさまでした。
オンエア後の感想
インタビューや練習風景などを通して伊万里合唱団の素顔を引き出し、団員それぞれの思いや意志がしっかり伝わりました。過去に放送された当団の映像も随所に織り込んだ今回の番組は私達にとっても貴重な記録になります。
伊万里ケーブルテレビさんには深く感謝します。そして、今後ともよろしくお願いします。
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