8月25日、佐賀県と県境を接する福岡県の糸島市では38.5℃の最高気温を観測し、全国一の暑さになりました。
「日本海側はフェーン現象で高温になります。」
天気予報でよく聞くこのフレーズ。普段は何気なく聞き流していましたが、「フェーン現象って何だったっけ?」「なぜ糸島が?」といった疑問が頭をもたげてきます。
高い山を越えて熱く乾いた空気が流れ込んでくるこの現象について調べてみました。
一般的に標高が100m高くなるごとに気温は1℃下がり、反対に100m下がるごとに1℃下がるので風上側の麓の地点と風下側の麓の地点の気温は同じはずでは?と考えがちですが、フェーン現象は「雲」の存在がカギになります。
風上側では雲が発生する過程で放出される凝縮熱の影響で気温の低下が半減(0.5℃/100m)しますが、山頂を越えた風下側では空気が斜面を下りてくるだけなので高度による気温の変化のみになるという原理です。
今回の糸島の場合、東シナ海を北上する台風8号がもたらした南からの温かく湿った空気が脊振山系を越え、フェーン現象が発生したことになります。猛暑に加えてさらなる気温の上昇をもたらすフェーン現象。特に夏場の発生には注意をしたいものです。(管理人)
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