梅雨の晴れ間のある日、唐津市七山の樫原湿原(かしばるしつげん)に行ってきました。ここは「九州の尾瀬」とも呼ばれる湿地帯で、標高600mに位置し、希少な植物や昆虫なども生息しています。
駐車場から少し歩くと、道の両脇に湿地が現れはじめ、水辺の植物やアメンボが泳ぐ姿が目に入ります。有名なサギソウの白い花は8月頃が見頃と聞いていたので、この時期には何が見られるのだろうと覗き込んでいると、水に浮かぶ小さな白い花を発見。スイレン科のヒツジグサでした。
湿地に茂る植物の間をトンボやチョウが飛び回り、遠くからカエルの声がする風景の中に佇んでいると、日頃の喧騒を忘れます。樫原湿原は「自然環境保全地域」として保護されていますので、訪れる方は見学マナーを守って、豊かな自然を楽しんでください。(指揮者N)
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