この数年、伊万里合唱団が定演や訪問演奏など機会あるごとに歌っている『糸』。
中島みゆきさんの曲ですが、他の歌手がカバーして歌うことも多く、テレビからもしばしば流れてきますので、皆さんも耳にされたことがあると思います。カラオケでも人気のある曲なんだそうです。
『糸』では、人が誰かとめぐり会うことを、「縦の糸」と「横の糸」が布を織りなすことに例えて歌われます。布を織るというと機織りですが、私は小さな機織り機を持っていて、以前はマフラーなど小物を織ったりしました。これが簡単なようで意外と難しいんです。横糸を右から左、左から右へと縦糸に絡ませて織っていきますが、あまりきつく糸を引くと布が歪むし、緩くてもいけない。程よい力加減にしないと、綺麗に織り上がりません。人と人との関係も本当にその通りだと、この歌を歌うたびに思います。私も、誰かを心地よく支える糸でありたいものです。
機織り機は簡単に段ボールなどを使って作れるものもあり、子どもと一緒に機織りを楽しむことも出来ます。私も『糸』を口ずさみつつ、久しぶりに機織り機を触ってみようかと思います。(指揮者N)
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